
昔から、「親しい人に金貸すな」ということばがあります。それは、曖昧なお金の貸し借りが原因で、これまで培ってきた人間関係を壊してしまうことが多いからです。
一般には、自己資金では足りない開業資金を調達するのに金融機関を利用しますが、不足の部分は、第三者、中でも親身になってくれる両親、兄弟、配偶者の両親、親戚、親友など、いわゆる身近な頼れる人々から資金を貸して貰う事もあります。
民間の金融機関等から融資を受ける場合と異なり、利害関係の少ない身内からの借り入れですから、多少の無理は承知の上でお金を貸してくる可能性があります。また、身内からの借金は、「ある時払いの催促なし」と言う場合もあります。しかしながら、身内からのこうした資金は、ややもすると甘さがでて、後々、大きなトラブルに発展しかねません。
借りた金は、甘えからずるずると返済しない形になり、そうなった場合には、贈与税の対象になり税務署から睨まれる事になります。また、多少無理をして貸し手くれた人の中には、事態が急変して突然返済をせがまれることもあり、そこでトラブルになります。身内からの借金はこんな所に落とし穴があるのです。
身内からの借金といえども、確りとした金銭消費貸借契約書を作り、「返済の期間」や条件などを記載しておかなければなりません。
身内以外で資金を貸してくれる可能性があるのは、友人・知人です。良い人間関係を築いて来ていれば、開業を応援する意味で貸してくれる人もいるでしょう。しかし、貸し手の気持の中に「出資とか金利以上のリターンがある」との期待が含まれている場合が多いようです。その段階で既に後々の火種が存在していると思います。従って、親しい関係ほど、確りした「借用書」を作成して、返済期限、返済方法、利息等、明確にしておくべきです。
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